近年、テレビショッピングでもよく見かける腹筋に巻くだけできつい腹筋運動をしなくても腹筋トレーニングができる腹筋ベルトもEMSの仕組みによるものです。この記事ではエステマシンで使用できる「EMS」についてお伝えします。
EMSとは。その仕組
EMS(イーエムエスと読みます)はElectrical Muscle Stimulationの略。このEMSは電気刺激を与えることによって筋肉を動かし、収縮させて鍛える筋トレ系痩身マシンのことをいいます。
簡単に言うと「運動しなくても筋トレが出来るマシン」のこと。
もともとはリハビリの際の医療用器具として開発されたものですが、ダイエットのサポートにもなるのでエステサロンで使用されたり、家庭用に小型化された機器もでてきて一般化されました。エステマシンでは主に筋肉がつきにくく脂肪が多い部分に使用することで筋トレ効果をもたらします。
私たちの身体は、脳からの命令によってコントロールされています。筋肉は、脳が運動神経を通じて伝えてくる電気信号によって、収縮したり弛緩したりしているのです。
EMSは、こうした脳の電気信号に代わって、筋肉に直接電気を流すことで収縮・弛緩させるしくみです。
イメージしやすい言葉でいうと、身体の中に電気を流して勝手に筋肉をピクピクさせている状態です。
EMSの周波数による効果
EMSは周波数によって電気が届く距離が異なります。浅いところにある筋肉に働きかけることが出来る低周波数と、深いところにある筋肉に働きかける高周波数の効果について説明します。
低周波数のEMSの効果
1〜1,000HZまでの低周波数の電気は浅いところにある筋肉に効果的です。体の表面の浅いとろこにある筋肉は速筋と呼ばれ、ジャンプをしたり、瞬発的な動作をする際に使われる筋肉です。見た目を変えたい場合にはこの速筋を鍛えると良いでしょう。
高周波数のEMSの効果
一方で3,000〜50,000Hzまでの高周波数の電気は深いところにある筋肉に効果的です。体の深いところにある筋肉は遅筋と呼ばれ、有酸素運動を長く続ける時に使われる筋肉です。遅筋を鍛えると脂肪燃焼効果が高まります。痩せやすい体を作るときは遅筋を鍛えましょう。
EMSの効果
代謝促進
筋肉を刺激し鍛えることで、基礎代謝が高くなり痩せやすい体質へと近づきます。これは筋トレをして代謝を上げることと同じです。代謝を上げることで日常生活でもエネルギーを消費しやすく太りにくい身体を作ります。一度痩せたあとでも鍛えられた筋肉でリバウンドしにくなります。
短期間での引き締め効果
インナーマッスルを鍛えることですっきりと引き締まった身体へと近づきます。ダイエットエクササイズではトレーニングし辛い深い筋肉にもEMSを活用することで効率的にアプローチできます。短期間で効果を感じやすいでしょう。
部分痩せ効果
気になる分へ集中的にアプローチが出来るのもEMSの特徴です。女性にとって気になるウエスト周りや二の腕、太もも、お尻など、たるんだ部分を集中的に引き締め、女性らしくきれいな身体のラインを引き出してくれます。
むくみ対策
ほどよい筋肉がつくことで、代謝が上がりむくみにくい身体に変わります。血流がわるくパンパンにむくんだ脚や二の腕なども解消されやすくなります。
EMSのデメリット
刺激・痛み
EMSは運動しなくても筋トレが出来る夢の機器ですが、もしエステマシンでのEMSのデメリットとして上げるのであればそれは施術中の刺激・痛みです。周波数が低いほど、皮膚への抵抗は強くなり、ピリピリとした痛みを感じやすくなります。つまり人によっては痛いです。逆に人によっては痛みというよりもくすぐったく感じる方もいるみたいです。
もちろん刺激や痛みの感じ方は個人差もありますが、私の場合はエステマシンで一番最低のレベルにしてもピリピリピリピリ〜、部位によってはビリビリ〜ッ!!!と感じることも。なので正直苦手です。でも、翌日やその次の日にEMSを当てた部位がじんわりと筋肉痛になっていると、やっぱりあれだけで筋肉が刺激されているんだ!と効果を実感します。最近では「多少の痛みはきれいになるためには必要だ!」と自分に言い聞かせて頑張っています。笑
EMSを効果的に使用する方法
キャビテーションと併用すると効果的
EMSは「切らない脂肪吸引」と注目されているキャビテーションと同時に行うことで、より痩せやすい体質に近づくことができます。キャビテーションは超音波の力で脂肪を溶けやすい状態にすることができます。その状態でEMSの運動をプラスすることで、より脂肪をねんしょうさせ且つ筋肉を鍛えることができます。
EMSのまとめ
- 運動なしで筋力アップ!
- 気になる箇所に集中アプローチ!
- ピリピリと痛く感じる人もいるかも、、
- 代謝を上げて痩せやすい身体に!