筆者:永井さつき
バストアップに特化したメニューのあるエステサロン『アムリタ・ラボラトリー(銀座・新橋エリア)』のオーナー兼エステティシャン
こんにちは。バストアップしたい全ての女性の方へ。
この記事では、バストを形良く支えてくれるクーパー靭帯についてお話します。その前に、クーパー靭帯とは?胸の仕組みを知っていきましょう。
バストの仕組み
胸の中身、大半は「脂肪」です。
皮膚の下の、血管や乳腺、乳管を守るように、筋肉の上に厚い脂肪がついています。
▼バストの内側
・大胸筋 :乳腺、脂肪組織を支える
・浅胸筋膜 :乳腺と結合して乳房をふっくらさせます
・乳腺:母乳を作る乳腺葉と 母乳が流れる乳管
・脂肪組織:乳腺を守り、形を形成します
・皮膚、クーパー靭帯:重いバストを支え、吊り上げます
胸を大きくするために、靭帯をケアするためには?
- 運動やマッサージで筋力アップと血行促進を図る
- 自分に合った下着を選ぶこと
- 姿勢を良くする
- バストへの強い刺激を避ける
- 食生活の改善
クーパー靭帯は皮膚や大胸筋や乳頭につながっている結合組織で、コラーゲンの束でできています。脂肪や乳腺が流れ出ないようにする役割もあり、胸を大きく、上向きの美しい形を維持するために欠かせないものです。
ですが、切れた靭帯は元には戻りません!年がら年中バストを重力から支えているので、伸びたり切れたりする可能性も高く、すると胸が垂れたり形がくずれたりします。もちろん、加齢による下垂も、クーパー靭帯の劣化が原因です。乳首が下がったり、下向きになったりするのはクーパー靭帯の劣化による胸への影響です。
クーパー靭帯はゴムのようなものだと想像していただいたらよいでしょう。伸びたり切れたりしても痛みなどの症状がないため気づきにくく、また現在ではクーパー靭帯の再生の整形手術もないため、一度劣化すると復元できません。
なので、大きく美しい胸を保つために、若い時から日常でクーパー靭帯のケアをして 胸が垂れないよう予防することが必要です。
詳しくみていきましょう。
1.運動やマッサージで筋力アップと血行促進を図る
血行不良になると、クーパー靭帯に酸素や栄養が十分に行き届かず、老廃物もたまりクーパー靭帯にさらに負担がかかってしまいます。
優しいマッサージでバストまわりの凝りもほぐして血行促進してあげることでクーパー靭帯の強化になり、胸がふんわり大きくまるくきれいな形になります。マッサージは女性ホルモンの活性化にもつながるので、いいことづくめですね!
適度な運動も血行促進に効果的です。筋肉を鍛えることで、クーパー靭帯の働きをサポートしたり保護することに役立ちます。
バストを支える大胸筋や、形のよい胸にする小胸筋を鍛えましょう。ジムやパーソナルトレーニングに通っているなら胸のトレーニングを。自宅でのトレーニングなら、腕立て伏せやダンベルを使ったトレーニングや、定番の胸の前で手を合わせる運動も効果的です。
2.自分に合った下着を選ぶこと
胸の重さを支えるクーパー靭帯にとって、下着選びは重要です。日本人の80%は自分に合った下着を選べていないといわれています。
大きさをしっかり収められているサイズかどうか、胸が揺れないようホールド力があるか、自分にぴったり合っているブラジャーを着用しましょう。
日中の下着はワイヤー入りで下胸をしっかり支えられるものがおすすめです。補整下着のボディスーツなども、胸の重みを胴体部分からの補整で支えてくれるのでおすすめです。大切なのはサイズ選びなので、フィッティングをしてもらって、適正なサイズを選んでもらい、自分でも着心地を実感して選ぶのがよいでしょう。
睡眠中は寝返りや仰向けで胸が動くときの負担を軽減するために、ナイトブラを着用しましょう。夜はむくみも出やすかったり、長時間の着用でもサイズがきついと血行不良になってしまうので、圧迫感を感じたり、朝くいこんだ跡がつかないくらいのサイズが最適です。ナイトブラのサイズは迷ったら大きめを選ぶことをおすすめします。
3.姿勢を良くする
姿勢は胸の位置や大きさに影響します。詳しくは⑤でもお話しますが、姿勢が悪いと胸が垂れるので、クーパー靭帯に負担がかかってしまいます。
姿勢が悪いことで冷え性になったり、体全体の血行も悪くなるので、またクーパー靭帯に負担がかかります。良い姿勢で上向きの胸をつくりましょう。
4.バストへの強い刺激を避ける
胸に強い刺激がかかることで、クーパー靭帯が伸びたり切れたりしてしまいます。同じ理由で、急に胸が大きくなったり、太ったりしたときにもクーパー靭帯がクーパー靭帯に負担がかかります。
妊娠中や成長期は、胸の成長に合わせてブラジャーを適正サイズに変えていくことがおすすめです。
激しい運動をするときはホールド力の高いブラジャーをするようにしてください。
パートナーに胸を触られるときに、痛いと感じる強さで揉まれたり引っ張られたりするのも注意が必要です。自分の要望を相手にきちんと伝えられるよう、普段からのコミュニケーションや お互いの体への理解や思いやりをはぐくむことも重要ですね。
5.食生活の改善
クーパー靭帯はコラーゲンで生成されています。コラーゲンは水分とタンパク質でできているので、日常の食事でタンパク質をきちんと摂るようにしましょう。
タンパク質は定期的に摂取するのが良いので、朝昼版としっかり摂るようにしてください。特に朝食はタンパク質が少なくなりがちなので気を付けてみてください。
タンパク質を増やすことで、筋力アップにもつながったり、お肌のハリやツヤを出してくれて美肌になったり、体を温めて血行促進してくれる効果もあるので良いことづくめですね。
お肉、お魚、豆類、卵、牛乳、豆腐、豆乳、乳製品など、摂りやすいタンパク質はたくさんあります。まんべんなくいろいろな種類を摂るのが体にも良いです。
まとめ